副業をする人の中には、会社に副業がバレないか不安に思っている人も多いのではないでしょうか。副業が会社にバレると、懲戒処分を受ける可能性もあります。
そこで今回は、副業が会社にバレない方法と、住民税の申告方法について解説します。副業をしている人は、ぜひ参考にしてください。
副業が会社にバレる原因とは?

副業が会社にバレる原因は、主に以下の3つです。
住民税の徴収方法
住民税は、原則として給与から天引きされる「特別徴収」によって納付されます。そのため、副業で給与所得を得ている場合、副業の収入も含めて住民税の額が計算されます。そして、その額が本業の給与収入だけで算出した額と大きく異なる場合、会社に副業がバレる可能性があります。
副業に関するSNSやブログの投稿
SNSやブログで副業に関する投稿をすると、それを見た知人や友人から会社に情報が漏れる可能性があります。また、SNSやブログの投稿は検索エンジンに引っかかりやすいため、会社が副業を調べる際に発見されるリスクもあります。
友人や知人への漏洩
副業について友人や知人に話すと、それを会社に漏らされる可能性があります。また、友人や知人がSNSやブログで副業に関する投稿をする際に、その投稿を見た人が会社に情報を漏らす可能性もあります。
副業が会社にバレないための対策

副業が会社にバレると、懲戒処分を受ける場合もあります。そのため、副業を行っている人は、会社にバレないように対策をしておくことが重要です。
ここでは、副業が会社にバレないための3つの対策をご紹介します。
1. 住民税を普通徴収にする
副業の収入を確定申告すると、会社で支払われる給与と合算されて翌年の住民税に反映されます。そのため、副業の収入が会社にバレる可能性があります。
これを防ぐためには、確定申告書の「住民税に関する事項」の欄で、「自分で納付」に○をつけましょう。これにより、副業の収入にかかる住民税は自分で納付することになり、会社に副業の収入が知られなくなります。
2. 副業に関するSNSやブログの投稿は控える
SNSやブログで副業に関する投稿をしていると、それを見た人が会社に報告する可能性があります。そのため、副業に関する投稿は控えましょう。
また、副業に関する写真をSNSにアップしたり、副業で得た収入をブログで公開したりするのも避けましょう。
3. 友人や知人には副業について話さない
友人や知人に副業について話すと、その人が会社に報告する可能性があります。そのため、友人や知人には副業について話さないようにしましょう。
また、副業で得た収入を友人や知人に見せたり、副業で得た商品を友人や知人にプレゼントしたりするのも避けましょう。
これらの対策をしっかりと行うことで、副業が会社にバレるリスクを減らすことができます。
副業分の住民税の納付方法

副業をしていると、本業分の住民税とは別に、副業分の住民税も納める必要があります。住民税の納付方法には、大きく分けて「特別徴収」と「普通徴収」の2種類があります。
特別徴収
特別徴収とは、副業先の事業所から、給与から住民税を天引きして納付する方法です。特別徴収が原則とされていますが、希望により普通徴収にすることもできます。
普通徴収
普通徴収とは、自分で住民税を納付する方法です。納付書は、毎年6月頃に住民税の納付通知書と一緒に送付されます。
普通徴収のメリット・デメリット
メリット
- 給与から天引きされるため、給与の口座から毎月一定額を積み立てておくことができます。
- 納付忘れを防ぐことができます。
デメリット
- 自分で納付手続きをする必要があります。
- 納付忘れが続くと、延滞税がかかる場合があります。
特別徴収のメリット・デメリット
メリット
- 給与から天引きされるため、納付忘れを防ぐことができます。
- 自分で納付手続きをする必要がありません。
デメリット
- 給与から天引きされるため、給与の口座から毎月一定額が減ってしまいます。
どちらの納付方法を選ぶか
どちらの納付方法を選ぶかは、自分の状況や都合に合わせて決めましょう。給与から天引きされたくない場合は、普通徴収を選ぶとよいでしょう。一方、納付忘れを防ぎたい場合は、特別徴収を選ぶとよいでしょう。
副業分の住民税の申告方法
副業分の住民税の申告は、確定申告を行う際に行う必要があります。確定申告は、原則として翌年の2月16日~3月15日までに行う必要があります。
確定申告の際には、副業分の所得を申告する必要があります。所得を申告することで、副業分の住民税が計算されます。
副業分の住民税の申告方法は、確定申告の方法によって異なります。
- 白色申告の場合は、確定申告書の第二表の「住民税に関する事項」に、副業分の所得を記載します。
- 青色申告の場合は、決算書の「所得税の源泉徴収票等の控えの添付」欄に、副業分の所得を記載します。
副業分の住民税の申告は、必ず行うようにしましょう。申告をしないと、住民税の滞納となり、延滞税がかかる場合があります。
副業分の住民税の納付方法は、特別徴収と普通徴収の2種類があります。どちらの納付方法を選ぶかは、自分の状況や都合に合わせて決めましょう。
副業分の住民税の申告は、確定申告を行う際に行う必要があります。申告をしないと、住民税の滞納となり、延滞税がかかる場合があります。
副業が会社にバレてしまったときの対処法

副業をしていると、会社にバレてしまう可能性は常に存在します。万が一、バレてしまったときの対処法を知っておくことは、とても大切です。
会社にバレる前に、自分で申告する
副業を会社にバレる前に申告しておくことは、最も確実な対処法です。会社によっては、副業が禁止されている場合もありますが、その場合でも、申告しておけば、会社にバレたときにも言い逃れができます。
申告する際は、就業規則を確認して、副業に関する規定をよく確認しておきましょう。また、副業の種類や内容、収入額などを正確に記載することが大切です。
会社にバレてしまったら、正直に報告する
もし、会社にバレてしまった場合は、正直に報告することをおすすめします。ウソをついて隠そうとしても、いずれバレてしまいます。また、ウソをついて隠したことが会社に知れ渡ると、信用を失ってしまう可能性もあります。
報告する際は、副業を始めた理由や、本業に支障をきたしていないことを丁寧に説明しましょう。また、収入額が大きい場合は、住民税の納税についても説明しておきましょう。
副業が会社にバレてしまったときは、慌てずに落ち着いて対処することが大切です。会社にバレる前に申告しておくことが最も確実ですが、万が一バレてしまった場合は、正直に報告しましょう。
まとめ

副業が会社にバレないためには、住民税の徴収方法を普通徴収にする、副業に関するSNSやブログの投稿を控える、友人や知人には副業について話さないなどの対策が有効です。
また、万が一副業が会社にバレてしまった場合は、自分で申告するか、正直に報告することが大切です。
以上、副業が会社にバレない方法と、住民税の申告方法について解説しました。副業で収入を得る際には、ぜひ参考にしてください。