Webサイトのセキュリティを高めるためには、SSLの導入が欠かせません。しかし、SSLには無料と有料の2種類があり、それぞれにどのような違いがあるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、無料SSLと有料SSLの違いを徹底比較します。それぞれのメリット・デメリットを理解することで、自社サイトに最適なSSLを選ぶことができるでしょう。
SSLとは?

SSLとは、Secure Sockets Layer の略で、Webサイトの通信を暗号化して安全に行うための技術です。SSLを利用すると、Webサイトにアクセスする際に、通信内容が第三者に盗み見られるリスクを軽減することができます。
SSLは、WebブラウザとWebサーバ間で暗号化通信を行うために、SSLサーバー証明書 を使用します。SSLサーバー証明書は、Webサーバが信頼できる相手であることを証明するものです。
SSLの利用方法は、WebサーバにSSLサーバー証明書をインストールし、Webブラウザの設定でSSL通信を有効にするだけです。
無料SSLと有料SSLの違い

無料SSLと有料SSLには、費用や機能、セキュリティレベルなどの違いがあります。
費用
無料SSLは、無料で利用できるSSL証明書です。一方、有料SSLは、費用を支払って利用するSSL証明書です。無料SSLの費用は、通常、0円です。有料SSLの費用は、証明書の種類や提供会社によって異なりますが、年間数千円から数十万円程度が一般的です。
機能
無料SSLでは、通常、ドメイン認証(DV)証明書しか利用できません。ドメイン認証証明書は、ドメインの所有者であることを証明する証明書です。一方、有料SSLでは、ドメイン認証証明書に加えて、組織認証(OV)証明書や拡張認証(EV)証明書を利用できます。組織認証証明書は、ドメインの所有者だけでなく、その組織の存在や信頼性を証明する証明書です。拡張認証証明書は、組織認証証明書に加えて、その組織の所在地や連絡先情報を証明する証明書です。
セキュリティレベル
無料SSLでは、通常、AES-128ビット暗号化しか利用できません。AES-128ビット暗号化は、十分なセキュリティレベルですが、有料SSLで利用できるAES-256ビット暗号化よりもセキュリティレベルは低くなります。
無料SSLと有料SSLのメリット・デメリット

無料SSLと有料SSLのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
無料SSLのメリット
- 無料で利用できる
- 導入が簡単
- セキュリティレベルは十分
無料SSLのデメリット
- ドメイン認証証明書しか利用できない
- サポートが限られている
- 信頼性が低い
有料SSLのメリット
- ドメイン認証証明書に加えて、組織認証証明書や拡張認証証明書を利用できる
- サポートが充実している
- 信頼性が高い
有料SSLのデメリット
- 費用がかかる
- 導入が難しい
無料SSLと有料SSLの選び方

無料SSLと有料SSLの選び方のポイントは、以下のとおりです。
- 費用
- 無料SSLは無料で利用できます。
- 有料SSLは費用がかかります。
- 機能
- 無料SSLはドメイン認証証明書しか利用できません。
- 有料SSLはドメイン認証証明書に加えて、組織認証証明書や拡張認証証明書を利用できます。
- セキュリティレベル
- 無料SSLは十分なセキュリティレベルですが、有料SSLで利用できるAES-256ビット暗号化よりもセキュリティレベルは低くなります。
まとめ

SSLは、Webサイトのセキュリティを高めるための重要な技術です。無料SSLと有料SSLにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、自社サイトの状況に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。